今日(というか、昨日)も憂鬱で、午前中は布団の中、
昼食はあまり食べられず、食事後も布団にもぐっていました。
夕方になって日が暮れてきた頃目が覚めました。
毎日感じている憂鬱さは蓄積されていきますが、
とりあえず今感じている憂鬱な気分だけでも晴らしたいと思い、
一路、名古屋駅へ向けて外出しました。
夕方に目覚めて思いついたのは、映画「かぐや姫の物語」を見ることでした。
思い出せる範囲ですと、映画は「風立ちぬ」、「魔法少女まどか☆マギカ」と見てきました。
どちらも日本のアニメ映画ですね。
最近は洋画に関心がわきません。銃声が鳴り響いてドンパチしすぎるのはちょっとイヤなんです。
「風立ちぬ」は零戦の開発の話ですので、戦争そのものの血みどろの映画ではなくて楽しめました。
「まどマギ」は独特の世界観があるように感じていて少し苦手ですが、
ほむほむがまどかを食べちゃうほど大好きだった気持ちがわかりましたし、
それを含めて新編を見て良かったと思っています。
最近は日本の古いアニメを実写化してテレビで放送するなどもありますが、
実写では限界がありますので、テレビ業界は引っ込んでて欲しいです。
さて、今回見てきた「かぐや姫の物語」について、
ちょっとネタバレもしながら感想でも書いてみます。
名古屋駅へ着いて最寄りの映画館へ行きました。
見ようと思っていた上映の時間までは余裕がありましたので、
チケットを購入に一度立ち寄りました。
途中で、外国人の方に道を聞かれました。
「こちらの方向ですよ」と手を差し出したところに看板があって、ちょうど地名が書かれていたので助かりました。
丁寧に「ありがとうございます」と言われると、心地良いものですね。
日本人に道を聞かれても、教えたとたんに振り向いて去っていく人がいらっしゃるのは残念です。
彫りの深い顔立ちで、一人はターバンを巻いていらっしゃいました。
インドあたりのご出身でしょうか。
チケット購入時に、先客がいたようです。
私が座りたいと思っていた席には2席連続で購入済みだったようです。
少しずれた場所にしましたが、上映時にその席に来たのは、やはりカップルでした。
ぼっちの私は離れた場所にして良かった。
チケットを購入してから、カフェで時間をつぶしました。
勉強している外国人の男性がいると思ったら、日本語を勉強していたようです。
名古屋といえどもトカイだなーと思いました。
日本語の教科書って、日本をどんな風に書いているのか、ときどき気になります。
「かぐや姫の物語」は、日本の昔話である竹取物語を原作としています。
あらすじをざっくり書くと、
おじいさんが竹藪で見つけて連れて帰ってきた赤ちゃんがすくすくと育って、
ある年の8月の十五夜の日に月に帰るのですが、
これくらいだったら、子ども向けの絵本で私も知っていました。
この映画を見て、原作に本当に書いてあるのか、それともジブリ風な解釈を加えているのか、
と疑問に感じたところは、(このあたりからネタバレ)
かぐや姫が、自分の人生をとても不幸に感じていたところです。
翁が都に屋敷を作って、里山から移り住むことになりますが、
ここでかぐや姫は里山で遊んだ子どもたちとの突然の別れを悲しみます。
それから、かぐや姫にお金持ちの男性や帝(みかど)から求婚されるのですが、
すべて断ってしまいます。
その際には、宝探しの最中に怪我をして死んでしまった男性もいて、
「その人が死んだのは私のせいだ」と言って悲しみます。
求婚をすべて断ったのも、翁が結婚を願っていたのを裏切ったとして、
これもまた私が悪いのように言って悲しみます。
私は、かぐや姫の感情については、それまで知りませんでした。
月に帰るのを願ったのは私自身だが、考え直したらここでの生活をまだ続けたいという気持ちになって、月に帰るのはやっぱりイヤだ、でも十五夜になったら迎えが来るから仕方がない、と言いました。
月に帰るときには天の羽衣を着るのですが、羽衣を着ると記憶がなくなるから、
楽しい思い出を忘れてしまうのは悲しいと言います。
これはまるで、人生が不幸ばかりで死にたいと思った人が、
死の直前に希望を見いだしたけど、結局息を引き取った、
のような展開で、少し涙を誘われました。
かぐや姫ではありませんが、私も自分の思うような人生を送れずに、
早死にできたらラクだろうなと思っています。
ただ、生まれてきたことには喜んでくれた人たちもいただろうし、
今までの人生の中で楽しかったこともあるはずです。
背伸びをしすぎず身の丈にあった幸せな人生があればいいのですが、
そこは今後の課題です。
そんなわけで、レイトショーで料金も安く楽しめたのですが、
交通機関が無くて車を運転して駐車場を利用したので、
あまりお得感はありませんでしたが、
映画は見に行って良かったです。
0 件のコメント:
コメントを投稿