私はうつ病になりました。慢性化しており、何年も服薬を続けています。
ここで、私がうつ病になってから変わったことをまとめてみたいと思います。
1、うつ病を発症した頃
うつ病を発症した頃、私はコンピュータープログラマーとして会社に勤めていました。
住まいは、アパートにひとり暮らしをしていました。
組み込みのソフトウェアを開発する会社の請負で、ソフトウェア開発をしていました。
請負先の会社では、派遣社員が増えていました。
新しい派遣社員が入ってきたときに、教育をする手間が増えました。
教育をするための時間も限られています。
そこで、その会社では、組み込みのソフトウェアを簡単に開発するための、新しい開発ツールを作ることになりました。
その、新しい開発ツールの開発に、私が携わることになったのです。
そのツールを使う利用者が簡単に操作できるようにするために、私には、高度なソフトウェア開発の知識を要求されました。
知識の習得、プログラミング作業、そしてそれらは納期までの時間との闘いでした。
知識の習得に行き詰まっていた私は、成果が出せない日々が続いていました。
仕事が進まないことに対する焦りもありましたし、時間を掛けても成長を実感できない自分の無能さに落胆していました。
しばらくは残業していました。
しかし、残業したところで疲労を重ねるだけで、成果は上がりません。やがては、無理だと悟ったかのように早めに退勤するようになりました。
退勤したところで、美味しく夕食を食べる元気はありません。
良くてもコンビニ弁当、ひどいときには暗い部屋で野菜ジュースを1本飲んで就寝していました。
やがて、体のだるさが抜けない、夜に寝付きが悪いというのが気になり始め、何か病気をしているのではないかと感じるようになりました。
当初は内科へかかりましたが、異常はないと言われていました。
うつ病という言葉を各所で耳にするようになり、心療内科というところがあることを知りました。自分の判断で病院に行ったのが、うつ病治療の始まりとなりました。
2、特にひどかった頃
退職して実家に戻ってきました。
うつ病の症状が最もひどかった時期には、日中にはトイレくらいしか起きられませんでした。
逆に夜には寝付きが悪く、睡眠薬を飲んでも眠れません。
昼夜逆転の状態でした。
昼寝のしすぎだと言われても、日中に起きて活動することは困難を極めました。
3、起きている時間にやっていること
以前からもそうでしたが、パソコンとインターネットは、会社に勤める以前からの趣味でした。
仕事でプログラミングをしていたというのが、うつ病を発症したときの状況ですが、趣味でパソコンを使うことには苦になりませんでした。
その頃から既に、SNSやブログなどは何かと利用していました。
4、できなくなったこと
大好きだったプログラミングができなくなりました。
パソコンでプログラムを作るのが、就職以前からの楽しみでした。
大学での研究でもプログラム、ウェブサイトを作るときにもプログラムを書いていました。
うつ病が長引くことで、プログラミングの勉強自体もしなくなりました。
それだけではなく、自分でソフト(アプリ)を作るという意欲すら湧かなくなりました。
一時、iOSのアプリを作ってみようと、参考書を買いました。
開発環境を立ち上げたりもしましたが、1週間もしないうちにやめてしまいました。
5、できなくなったことの続き
読書ができなくなりました。
長い文章を読んで、言わんとすることを想像するのができないのです。
無理に読書しようとすると、脳が拒絶して投げ出してしまいます。
ごくまれに漫画を読みますが、年に数回のことです。
単行本を1冊読み切るのに精一杯です。
音楽もほとんど聴かなくなりました。雑音でしかありません。
以前は音楽CDを大量に購入していました。
現在は、特定の歌手の新曲を、ダウンロード購入して数回聞いておしまい。
それ以外は、クラシックとかジャズの、歌の入っていない楽曲なら月に数回聞くことがあります。
テレビは、特定の番組を録画して、気が向いたときにまとめてみます。
録画を見ずに放置することが多いです。
映画館での映画鑑賞は、年に1回くらいはあります。
コンピューターゲームもやらなくなりましたね。お金がないのも理由ですが。
操作が難しいとか謎解きが難しい場合に、集中力がありません。
6、病気は改善に向かっているのか
慢性化している私の病状は改善しているのか?
それは私の判断では難しいところです。
「うつ病」と呼ばれるように、憂鬱な気分が続くことが多かったのですが、
憂鬱な気分が続く頻度は減ったように思います。
それよりも、できなくなったことが多いことが、自分にとっては残念に感じています。
今でもコンピューターやインターネットは好きですが、プログラミングができなくなったこと、
高度な知識を取得する能力を失ってしまったことは、とても残念です。
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